倫理的配慮

研究課題<患者ケア向上のための医療機器関連データの活用>

背景

当院では輸液ポンプや人工呼吸器など多くの医療機器を所有しており、これらの機器は一般病棟、集中治療室、手術室、検査部で様々な患者さんに使用されます。
医療機器管理部ではこれら医療機器を正常な状態に維持するため、また、患者さんに安全な医療を提供するために保守管理を行い、スタッフが適正に機器を使用できるように研修や安全性情報を収集してリスクマネジメントに努めています。
統一された正しい使い方がある一方で、実際の設定条件は患者さん個別に適正化が必要であったり、新しい医療機器はより適切な使用方法を検討する必要があります。
また、安全性に加えて、病院経営の視点からは経済的かつ効率的な医療機器の運用法を構築する必要があります。
 

目的

本研究の目的は以下の通りです。
(1) 通常行われる医療行為の範囲で得られる患者さんの検査データやバイタルサイン(血圧や心拍数など)の値を電子カルテの記録等から収集し、医療機器の使用方法が患者ケアに与える影響を解析することで、医療機器の最適な使用方法及び管理方法を明らかにすることを主要な目的とします。
(2) 医療機器の使用状況を診療報酬データなどを用いて解析し、効率的な使用、機器配置、予算配分等、病院運営に関わる重要な提言を行うことを目的とします。
 

 方法
(1)通常行われる医療行為の範囲で得られる患者の検査データやバイタルサインの値などを電子カルテの記録等から収集し、医療機器の使用方法が患者ケアに与える影響を解析する。
(2)医療機器の使用状況を診療報酬データなどを用いて解析する。

 

期間

2017年4月1日~2026年10月31日

対象となるデータの期間
2000年4月1日~2026年10月31日
 

対象

 対象は医療法で定める特定医療機器を中心として、臨床工学部が管理する医療機器を使用した患者さん。

除外基準は特に設定しません。

 

個人情報保護

この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう慎重に取り扱います。
収集されたデータは、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削除し、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当部において個別研究責任者が、施錠された部屋でパスワードロックをかけたパソコン内に厳重に保管します。
ただし、必要な場合には、この符号を元の氏名等に戻す操作を行い、結果を患者さんにお知らせすることもできます。
この研究のためにご自分のデータを使用してほしくない場合は、個別研究テーマに記されている期日までに下記の連絡先までご連絡ください。
未成年者等、倫理的な配慮を必要とする患者さんが対象となる場合は、家族からの問合せや参加拒否を受け付けます。
ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせて頂きます。
研究結果は、個人が特定出来ない形式で学会等に発表されます。
収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。
ご不明な点がありましたら当部へお尋ねください。

個人情報の取扱いに関しては、倫理指針の規定の他、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)、独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律(平成15年法律59号)において制定される条件等を遵守します。

なお、本研究は東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理委員会の承認を受けております。
(2017年7月25日承認 審査番号11535)
(2018年6月21日更新   審査番号11535-1)
  (2019年6月20日更新 審査番号11535-2)
  (2020年2月17日更新 審査番号11535-3)
  (2020年6月24日更新 審査番号11535-4)
  (2021年6月23日更新 審査番号11535-5)
  (2021年12月16日更新 審査番号11535-6)
  (2023年4月12日更新 審査番号11535-7)

利益相反

本研究内で行われる個別の研究に利益相反がある場合は研究ごとに適切に開示いたします。
尚、患者さんへの謝金はございません。
 

研究責任者及び問い合わせ先

東京大学医学部附属病院 臨床工学部 部長
医療機器安全管理責任者 土井 研人
連絡担当者 八反丸 善裕
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:(代表)03-3815-5411 (内線)36707
FAX:03-5800-8789
Eメールでのお問い合わせ: hattanmaruy-sup@h.u-tokyo.ac.jp