血液浄化部

〈概要〉

 当院ではおもに、血液浄化療室と集中治療病棟で血液浄化療法が行われており、その内容は血液透析をはじめ各種アフェレシス療法、急性血液浄化療法など多岐にわたります。
血液浄化療法室では、年間で透析関連が約3000件、血漿交換が約200件、腹水濾過濃縮を含むその他のアフェレシス関連が約100件行われています。
臨床工学部からは35名の臨床工学技士が血液浄化療法室業務に従事し臨床技術提供を行っています。
 
集中治療病棟では持続的腎代替療法(CRRT)を含め、年間約1000件の血液浄化療法が行われており、集中治療担当の臨床工学技士が従事しています。
 

 

〈業務内容〉

 主な業務は各種血液浄化療法に用いる血液回路のプライミング、穿刺、装置の操作・保守です。
 
 当施設では入院患者さんの透析を行う為、患者さんの入れ変わりが多くあります。そのため、穿刺の制度を上げる目的でエコーガイド下穿刺を積極的に取り入れています。
血液浄化療法施行中は患者さんの生体情報と装置の状態を細心の注意をもって監視し、安全安楽な血液浄化療法の施行を心がけています。
 
 また血液浄化療法に使用する装置(血液透析に用いる個人用透析装置:15台、各種アフェレシス療法、持続的腎代替療法に用いる血液浄化装置:12台)は常に良好な状態であるように、保守点検を計画的・効率的に行っています。
 
 血液透析に使用する透析液も、当院では透析液を用いたiHDF(間歇補充型血液透析濾過)、オンラインHDFを施行しているため、定期的に検査を行い、点滴液と同程度以上の清浄度の水を提供し、作成しています。
 
 血液浄化療法を受けられる患者さんは新生児から超高齢者、内科・外科、急性期・慢性期・周術期と様々です。それぞれの病態に対して適切で安全安楽な血液浄化療法が提供できるよう、より一層の努力を重ねてまいります。